
土佐藩の商いから出発し、海運・鉱山・造船へと事業を広げて三菱の礎を築いた岩崎弥太郎。日主は辛金(かのと)、磨かれた宝石にたとえられる金です。五行は火1.7・金1.6・土1.3・木1.0・水0.4で、日主と同じ金の気がしっかりあり、強弱は身強と判定されます。生年月日は旧暦の天保5年12月11日を新暦に換算した1835年1月9日。立春前の生まれのため、年柱は1834年の干支である甲午となります。出生時刻は公表されていないため、本鑑定は年柱・月柱・日柱の三柱で読み解いています。
命式は年柱 甲午・月柱 丁丑・日柱 辛丑。通変星では、月干の丁と年支の午がともに偏官で、偏官が二つあります。さらに月支・日支の丑はどちらも偏印。偏官は強い圧力や競争、権力との関わりを、偏印は型にはまらない発想を表す星です。年干には正財の甲が一つ。五行では水の気が0.4と最も少なく、年支の午は月支・日支の丑とそれぞれ害の関係を持ちます。辛巳大運(1873〜1882年)は、日主と同じ辛金が天干に巡る十年。自分自身の気が強まるこの時期に、三菱商会の誕生から海運での優位、炭鉱経営まで、事業の骨格が一気に形づくられました。