
「日本資本主義の父」と呼ばれ、約500社の設立・経営に関わった渋沢栄一。2024年7月に発行された新一万円札の肖像にもなりました。日主は甲木(きのえ)。まっすぐ天へ伸びる大樹にたとえられる日主で、五行では木が最も多く、強弱は身強と判定されます。生年月日は旧暦の天保11年2月13日を新暦に換算した1840年3月16日を用いています。出生時刻は公表されていないため、本鑑定は年柱・月柱・日柱の三柱で読み解いています。
命式は年柱 庚子・月柱 己卯・日柱 甲戌。五行のバランスは木2.0・土1.5・金1.2・水1.0・火0.3で、火の気がきわめて少ないのが特徴です。通変星を見ると、月干に正財、日支に偏財と財星が二つ並び、お金の流れと縁の深い配置です。月干の己と日干の甲は干合(土)を結び、身近な財を自分のもとへ引き寄せる形。一方、年干の庚は日干の甲と天干の沖を起こし、年干の偏官は外からの圧力や組織の規律を表します。月支の卯と日支の戌は支合(火)を成し、命式に足りない火の気を内側から生み出そうとする構造です(年支の子と月支の卯は刑の関係)。壬午大運(1866〜1875年)では、地支の午が命式で最も乏しい火の気をもたらしました。大樹が光を浴びるように、才能が外へと表れた十年です。